ナナナの本棚

好きなことを書いたり書かなかったり。

2023-01-01から1年間の記事一覧

昔から夫婦喧嘩ばかり見て育ってきた。両親が仲の良さそうな様子はあまり想像がつかない。そもそも父は家にいることが少なく、また母もその生活に慣れきっており、父と母が長く共にいると必ず喧嘩が始まるのである。 父が良かれと思ってしたことは父だから良…

酒浸り

最近飲酒することが増えた。もとからお酒は好きだが、月に一度飲むか飲まないかくらいの頻度だった。今は週3くらいで飲んでいる。それもこれも不安やストレスはすべてお酒で流そうとする習性のせいである。 先日ベスフレでわたなべさんが明日飲みオフを開催…

有用性

毎日夜を引き延ばそうとしている。それでもいつの間にか朝が来てしまう。昼も夜も、同じことを考えている。私にはなにもできない。できることを探すことすらできない。呼吸が浅く、腹の底が重い。空腹を感じても食欲はない。苦しいと感じることが苦しい。気…

苦しみとともに

自分が無力であることを痛感させられることがある。なにもできないのに、涙だけは勝手に流れてくる。生産性のない涙を流して、時間を無為に過ごす。頭の中だけは忙しない。何も考えたくない気持ちと、そのことだけを考えていたい気持ちがないまぜになる。吐…

震災の日

2011年3月11日、私は小学五年生だった。 当時静岡県の小学校に通っていた私にとって、大地震は「来るべきもの」という認識だった。というのも私が東京の小学校から静岡に転校したのはマスコミの災害担当で働いていた父親の転勤が原因であり、またその転勤の…

死について

私が「死」というものを意識したのはいつだっただろうか。正直なところはっきりとは思い出せない。曾祖母と祖父母を亡くしたのはそれぞれ小学校高学年、中学二年生、高校二年生のときだったが、私にはそのことを契機として「死」を考えることはなかった。そ…